神社に犬を入れてはいけない理由は?霊能者による解説

記事作成日 2024.05.12

神社仏閣・神

最終更新日 2024.06.21

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霊能者占い鑑定所 神気界 泉 皇導と申します。
何を隠そう私は犬好きであり猫好きです。最近は猫のほうが好きですが猫アレルギーです。

嫁の実家の柴犬も、隣人が飼っている柴犬も好きです。特に隣人の柴犬のワンワンという声が聞こえると、心が踊るぐらいです。
また、約7-8年前まではキャバリアという犬種を飼っていました。

それゆえに本記事を書くに際して勘違いしないで欲しいのですが、私は犬猫は1mmも嫌っていません。

さて、一部の方の家族に等しい犬ですが、一般的には神社に入れてはならないと言われています。
また、神社自体が境内も含んで「犬禁止」、あるいは参道に地元の人が「犬を連れてこないで!」などと書いていたり、伊勢神宮では「守衛室で預かりますんでここからは人間だけでよろしく」となっています。

今回はそんな、なぜ犬が神社に入れないのかというお話を、現実目線と霊能者視点の2つに分けて詳しく書いていきます。

歴史的背景その1「四本脚の動物は不衛生で危険」

「四つ足(四本脚)は忌避すべきもの」という観念は、日本において古くから存在しています。

犬に限った話を言うと、現代の日本では社会的に衛生観念が高くワクチン接種などありますが、今も後進国では「犬はかわいいが不衛生で噛まれたらまず死ぬ。だから餌はやるが近付いて欲しくない存在。」という国もあります。

1950年代以降の狂犬病ワクチンが日本で厳しく強制されていくまでの時代というのは、やはり後進国と同様に「かわいいが忌避したほうがよろしい存在」であったのは間違いありません。

また、生理現象により出るものは出るのと、人間ほど理性的で恥を知る生き物ではないので、境内での粗相が問題になる場合もあります。

総合的に見て、長い歴史の中で犬はその大半を「不衛生で感染症を持つ危険な生物(けどかわいい)」として扱われていたのは間違いありません。

神社は究極的に清浄な場所であり続けるために神職を雇い、その2割~7割の業務を境内の清掃にあてています。(神社の作りや規模にもよりますが)

樹木の葉や枝が境内を散らすのは自然現象の限りで、野良猫や自然動物が粗相をしていくのもギリギリこれも自然現象と言えなくもないことですが、人が連れ込んだ犬が粗相をするのは、ゴミを不法投棄されるに近い行ないと言えます。

またその粗相が前述の通り、1950年代以前には「感染症上のリスクを持っていた」というのが事実です。
それを清掃させられる神職の気持ちになるとよろしくない上、参拝者に感染症のリスクをもたせる神社というのもあってはなりません。

神社神道2300年以上の歴史において、その以前の「犬は不衛生で危険」という感覚を捨てきれない、というのは自然なことと思います。

歴史的背景その2「仏教の思想により犬は下卑た立ち位置だった」

神社神道そのものでは別に、「犬は穢れで不浄である!」などの原典があるわけではないかと思いますが、仏教は違います。

仏教の思想では、すべての生き物は生まれ変わりを繰り返すとされています。
この中で、動物は人間の居るステージよりも2ランク下で、争いや怒りの絶えないステージの1ランク下、飢えと乾きに苦しむ亡者の居場所の1ランク上の位置である「畜生道」と呼ばれる、あまりにも低いグループに属しています。(六道輪廻[りくどうりんね] 畜生道[ちくしょうどう]で詳しくは検索)

このため犬や他の動物は、精神的に成長するのが難しいと見なされ、下位の存在とされているのです。

また、仏教では不純な行動や物質が「穢れ(けがれ)」とされており、これには動物の行動や体から出るものが含まれることがあります。例えば、犬がゴミをあさる行動や、出すものを出す様子は、不浄と昔から考えられてきました。

その思想がさらに、神仏習合などの時代を経て「犬畜生は穢れ」という思想が神社神道に流入・採用されていく中で、神社で犬が入れない理由が強化されたのだと考えられます。

思想的背景その1「神社は高等・高潔な場所であるという考え方」


神社というものは、全てのありとあらゆる存在の中で最も高い立ち位置である「神様」をお祀りしているのだ、という高潔さがあります。

神社はその崇敬する人達や神職さん達の敬意の結晶だとも言えます。
神社に行くと柱一本、のぼり一つに至るまで「◯◯県◯◯市 ◯◯ ◯◯」とフルネームで記名がしてあるかと思います。見えないところですが、屋根瓦のひとつひとつに至るまで同様に「◯◯県◯◯市 ◯◯ ◯◯」と書いてあることも少なくはありません。

その「ありがとう」「おかげさま」「神様を敬います」の心の結晶こそが神社という高潔な施設です。

そこに犬を連れ込まれ果ては粗相までされるとなると、少なからず「神社を形作ってきた人間全員の想い」を踏みにじられているということに、そのありがとう、おかげさまの心を持つ人はなってしまいます。

「自分の人生を支えて、助けていただき、全身全霊で感謝を示している神殿」が犬のトイレ扱いされたらどう思うのか、という話です。

仮にあなたがカバンひとつで50万は下らないような高級ブランド店に犬を連れ込んでトイレ扱いさせるようなことが無いのであれば、それ以上の場所である神社には、同じように犬を連れ込まないほうが良いでしょう。

カーペットと石畳の違い、屋内と屋外の違い、などという言い訳は、神社を人生全てを支えてくださった尊い場所だと信じる人達には通じません。

しかしセーフはセーフということもある(犬・犬以外)


・盲導犬
・警察犬
→上記は当然ながら100%一切問題はありません。
これは道徳的・常識的に普通だからです。

・奈良の鹿さんとか、神使さんは大体が四本脚じゃない?
→「神様の手助けをする存在」は例外なく清いです。
何をどうしようが清いもんは清いのです。

・野良猫、その他野良生物
→自然現象です。木の葉っぱが石畳にそっと落ちることと変わりありません。

上記は常識としても、霊能者としても同様に問題のないことになります。

霊能者的には犬は参道からアウト?境内からアウト?

全部です。連れてきちゃダメです。参道もNOです。
駐車場はセーフです。ただし駐車場で粗相をさせるのはNGです。大も小もNGです。

おうちでお留守番にされるか、ペットホテルに2~3時間程度預けるなどで対応下さい。

霊能者としての、神社に犬を連れ込んでくることについての話


再度ここで言いますが、私はワンちゃんが大好きです。
ここまで書いておいて本当か?という疑念があるかもしれませんが、焼き立てのパンが柴犬に見える程度には(だいぶ)犬が好きです。

さて、以下では霊能者としての正確な話をします。

そもそも、静かで清らかで美しく豪華(敬意の表れとして)な場所に神が宿る、という大前提が神社だと言えます。
世界的に見ても、「祈る場所」というのは静かで清く美しく豪華であるのは常識だとも言えます。

そこに「うるさく」「清くない」ことにする可能性ある生物をわざわざ持ち込む、というのは、ガソリンスタンドに火の着いたタバコを持ってわざわざ突撃するのか?というのと同様の場にそぐわない行為であるに違いありません。
あるいはラーメン屋にカップラーメンとお湯を持ち込むぐらいには危険な話かと思います。

例えがアレでしたが、要は「とんでもない非常識で、誰かが怒るのが普通」と言いたいわけです。

ただその、ワンちゃんへの我が子可愛さから、そういった常識が目に見えない、気に留められないというのもまた普通なのかと思います。
私もこの仕事をしていなければ、ワンちゃんを連れて神社に行っていたのかも分かりません。

また、神社というのは我々になんらかの教義を伝える宗教ではありません。
ただそこにあって、最高の敬意を払い祈るべき場所なわけです。

そこで試されるのは、己の良識や常識、もっと言えば「人としての格」なんじゃないかなと私は思います。

要は犬を境内や参道に連れ込むというのは、「良識や常識や人としての格が試される場所」において、一部の人に煙たがられ、非常識で、格の低い行動をするということになってしまいます。

神道系の霊能者的な話としてもう少し突っ込むと、境内や参道に犬を連れ込むことについて、なんだかんだ神様は諦めています。目くじらは立てていません。
粗相が無ければペナルティも何もありません。

ただし、粗相があったとすると、粗野な人間(畜生じみた穢らわしい人間・非常識で他人を攻撃し心を踏み荒らすような人)との縁が作られるなどのペナルティが、やらかした本人か、その家族にはあります。

それ以前に、参拝をする、という儀礼の美しさを欠いてしまうのは損です。
究極の存在に畏敬の念を持って手を合わせる、という行為が、歴史的・思想的・常識的・良識的など様々な理由により下等なものに落ちてしまいます。

私は普段から「参拝」と「観光」は違う。「参拝」をしましょうと言い続けています。
今回の話で言えば、「参拝」と「観光」と「犬の散歩」と「犬の散歩(おトイレ兼)」も違うという話です。

神社は参拝をしに行く場所です。
「観光」と「ワンちゃんのお散歩」と「ワンちゃんのお散歩(おトイレ兼)」は、皆さんの良識によって控えるべきだと私は主張したいところです。

神社参拝についてもっと知りたい方はこちら


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神気界について


愛知県名古屋市中村区にて、先代より引き継ぎ二代目の霊能者として占い鑑定所を開いております。
完全予約制にて、対面鑑定・電話占いによる鑑定により1日2件限定にて多くの方をご鑑定差し上げております。

一度の相談のみで結果・成果を出し解決する事を重視し、霊能者としての占い・除霊・独自の気功を行っており、また、「事実視えない力が扱える霊能者である」と誰しもが分かるような証明を全ての鑑定にて行い続けています。

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神気界 泉 皇導<コウドウ>